スティンガーおかもんの散文記

金沢の鍼師。日常的な体の痛みの原因はまず筋肉からと考え、色々な症状や傷病、改善方法などしたためて参ります。

腰痛、腰の筋肉だけが原因とは限らず。

腰痛、腰の筋肉だけが原因とは限らず。 腰痛のほとんどは腰周りの筋肉を治療すれば済むことが多いのですが、そうは問屋が卸さない場合もあります。 注目すべき筋肉は太もも前面の筋肉『大腿四頭筋』の柔軟性です。イラストのような体勢が取れますでしょうか…

抗重力筋、ご存じですか?

抗重力筋、ご存じですか? 人間には真っ向から重力に抵抗している筋肉がいくつか存在しています。 右の図の筋肉が代表的な抗重力筋です。地面に対して垂直に伸びてます。この筋肉が無いと人は長時間立つことができません。そして、これらの筋肉が衰えると、…

ぎっくり首ってのもある。

ぎっくり首ってのもある。 ぎっくり腰と同様、要するに首がいきなりツる現象です。むちうちと症状は似ており、痛くて首を回せない状態になります。むちうちならば原因がはっきりしますが、ぎっくり首は日常生活中いきなり起こる現象なので、患者さんもびっく…

ツボ、トリガーポイントって。

ツボ、トリガーポイントって。 ツボとは、誰にでも共通する全身にあるポイントで、押すと痛いところもあれば何も感じないところもあります。考え方は、ツボの反応は内臓の疾患の現れという考えなので内臓を中心に考えた東洋医学の基本となっています。 トリ…

サルコペニア・フレイルって?

サルコペニア・フレイルって? 訳すと、『筋力の低下、弱くなる』という意味です。 人は、年と共に筋力が弱くなる。一般的には当たり前のように思えますが、当たり前にとらえていないのが、画像診断を主体とする医療業界です。 では、なぜこの言葉が最近、表…

ダイエットを単純に考える。

自分は車だ!車は走るためにガソリンを入れる。走らない時はガソリンはいらない。だから朝はガソリンを満タンにして、一日を始める! ということで、エネルギーは朝だけ取り、日常では仕事や家事でエネルギーを消費すると考えれば特に運動などはしない。私は…

つまづきが増える原因。

つまづきが増える原因。 年と共につまづきの転倒をよく見かけます。屋内では絨毯の縁でさえつまづく事がよくあると聞きます。 なぜでしょう? それは、脳での認識と身体の感覚のズレが生じるからです。要するに、脳の老化速度と身体の老化速度が違うという事…

同一姿勢なぜ悪い。

同一姿勢なぜ悪い。 デスクワークや、長距離運転手、その他もろもろのお仕事の方。同じ姿勢で過ごすことが多いと思います。 同じ姿勢とは同じ筋肉を使い続けることを意味します。意識して何かを腕に抱えたり、手で持ち続けたりする場合は簡単に疲労を感じる…

骨に異常なし。

まず、皆様はどこか痛みが出ると整形外科に行かれる傾向があると思います。そして、レントゲンを撮られて『骨に異常はないですね』と言われて、湿布と痛み止めを処方されるのがオチでしょう。やぶ医者は患部に触りもしないでしょう。 それでも、痛みが続く場…

骨折、肉離れのアフターケア。

長期間の固定、安静を強いられるとその後、ほぼ拘縮が起きます。肩が上がらない、肘が伸ばせない、膝が伸びない、前屈が痛い、など拘縮とは関節がかたくなることをいいます。 そのため、これらのケガの後のリハビリはとても大事になります。これらの曲げ伸ば…

ヒレ肉が大腰筋。

左図をご覧ください。大腰筋という筋肉が背骨の真横に二つあります。マッサージでは揉みにくそうですよね。っていうか、ほぼ揉めません。 しかし、腰痛治療やギックリ腰になった場合、大腰筋は必ず治療しなければならない筋肉であります。ではどうするか。 …

肩のインナーマッスル

肩にもインナーマッスルがあります。肩甲骨と肋骨にはさまれた、肩甲下筋です。 骨と骨のサンドイッチになっているので肩甲下筋の全体像を体表面から把握するのは困難となります。 四十肩と五十肩の痛みが長びいてしまう原因はこの筋肉の治療を見逃している…

サポーターとは、テーピングとは

ケガや痛みに無縁な人にはサポーターやテーピングの良さが分からないかもしれませんが、ケガの後や、慢性的に痛むところにすると痛みが抑えられます。 なぜか?痛めたところの筋肉を圧迫し、ブレを減らす、ことによって、患部の刺激を抑える効果があります。…

インナーマッスルとは。

筋肉には皮膚に近い筋肉と骨や内臓に近い筋肉があります。インナーマッスルとは骨や内臓に近い筋肉のことで、鍛えても腹筋のようにモコモコ浮き出ない筋肉です。 インナーマッスルの役割は何なのか。簡単に言うと、骨格、姿勢の安定維持。スポーティーに言う…

逆折れ、鳥の膝。

テレビで、フラミンゴとかダチョウを見て、膝が人間とは逆で前に曲がるんだ。と、うちの子供たちが言っていたので、意外とそれが普通に思っている方も多いのではないでしょうか? 結論から言うと、前に曲がっているのは膝ではなく足首です。鳥は足裏がめちゃ…

坐骨神経痛とは。

お尻からモモ、ふくらはぎ、足先までのしびれ違和感が特徴的な坐骨神経痛。 原因は坐骨神経をお尻の筋肉が締め付けている状態です。お尻の下の方をグリグリ押すと簡単に痛む箇所を見つけられます。治療はハリを使います。お尻の表面は分厚い脂肪で覆われてい…

逆子の灸。

妊娠時に逆子を治すお灸なのだが、これだけはなぜ効果があるのか分からず今に至っている。 足の小指先にお灸をする。それだけ。 うちの子3人、それぞれ妊娠時に逆子と診断されたので、妻にお灸をした。すると次の診療時には戻っているという結果。患者さんに…

東洋医学と西洋医学の違い。

ざっくりいうと、東洋医学は太古の中国の統計データに基づいた医療。西洋医学は論理的実験結果に基づいた医療。である。 東洋医学では経絡治療、要するにツボを狙った治療が代表的であるが、『なぜ、そのツボを刺激すると、効くの?』とか訊かれても、『古来…

心霊スポット帰り。

悪い霊を連れてきた。背中に違和感がある。と感じたことのある方。ご安心ください。おそらく、首から肩にかけてコってしまったのでしょう。 お化け屋敷をビビりまくっている人を想像してみてください。まるで吹雪の中を歩くように肩が上がって、猫背になって…

競走馬の鍼治療。

競走馬の鍼治療。 日本独自の競走馬への鍼治療、笹針というのがある。筋肉が腫れていたり、馬の歩き方がおかしい(通称、コズミ)ときに獣医がまず麻酔をし、太い鍼(鉛筆並み)を患部に刺して、血を出してあげる治療だ。血は出るが馬にとっては微々たるもので大…

あごの痛み。

あごがガクガク、痛いという顎関節症の方。よく耳にします。ひと昔は、あごの関節を削るとか手術をした人は聞きましたけど、現在はどうでしょう。あまり耳にしなくなった気がします。 原因は様々。嚙み合わせの偏りで一方が痛くなる。いつも左右どちらかで嚙…

圧迫骨折とは

骨粗しょう症をお持ちの方によくある骨折で、転んだり、しりもちついた時に起こりやすい傾向にあります。骨折が元通りになる事はありませんが、それほど心配することのない病気で、コルセットや腰ベルトなどを巻いて日常を過ごされれば、自然と慣れていきま…

老化とは

血流の衰え。これに尽きると最近感じる。 川の流れ。流れがいいと絶えず浄化力がある。流れが悪いとこれの逆である。 血液は体の隅々まで、栄養を運んでいるのだが、年と共に運ぶ力が衰える。 衰えれば、栄養を運ぶ先が衰える。脳、内臓、筋肉、細胞、血管自…

手首の腱鞘炎

美容師、料理人、力仕事の方など、手作業が中心の方に多いです。もちろん、スポーツマンにも当てはまりますが。 原因の大半は前腕筋の疲労と柔軟性の低下が多いです。指が原因というのは少ないです。 痛む仕組みは、手首の周辺は腱の束が走っています。手首…

四十、五十肩

どちらも似たような症状ですが、痛みの具合は人それぞれです。ひどい人は夜も寝むれない。軽い人はただ腕を挙げるとき痛いだけ。などなど では、どう治療するか?肩ばかりに鍼、マッサージだけでは良くなりません。重要なポイントは首です。 首サイドに鍼を…

体の柔軟性。

柔軟性とは筋肉の柔らかさです。伸び縮みの差が大きいという事です。これは生まれ持った個人差があります。うちの娘二人で証明されました。 赤ちゃん時から柔軟性を見てきましたが、股関節の開きと前屈の痛み具合に違いがありました。長女は浅田真央選手の得…

ギックリ腰の原因

結論からいうと、腰の大きな筋肉がツル事です。 では、ツルとはなんなんだ?足がツル。を英語では I have a cramp in my leg. といい、cramp=けいれんを意味します。 よく、寝起き前や過度の運動中に足をツル方をよく見かけます。原因は様々ありますが、筋力…

シンスプリントとは

要するに、ふくらはぎがスッカンカンな状態です。 走りすぎやジャンプしすぎなど単一的な運動で起こりやすく、ふくらはぎ内の後脛骨筋(こうけいこつきん)の炎症です。 後脛骨筋は周りの筋肉に包まれた深部筋肉で、表面からはとても揉み辛いです。シンスプリ…

なぜ、ハリは効く?

ハリがなぜ効くのか、身近なものを使ってお答えします。 『真空パックされたサラダチキンをアイスピックで刺したら、どうなるか?』 中のお肉が、動きます。肉汁も漏れます。この現象が筋肉たちにも起こっているんです。 硬く、動きの悪い筋肉たちは周りの組…

寝相の良し悪し。

うちには三人の子供がいます。小3以下の子供たちの寝相は至極悪い。頭と足とが逆になっているのは当たり前、私が足で蹴られるのも当り前。 寝相が悪いことは筋肉にはとても良いことです。同じ部分に長時間重みがかかっていないためです。そして、眠りが深く…