競走馬の鍼治療。
日本独自の競走馬への鍼治療、笹針というのがあるそうだ。
筋肉が腫れていたり、馬の歩き方がおかしい(コズミ)ときに獣医が麻酔の下、太い鍼(鉛筆並み)を患部に刺して、血を出してあげる治療。血は出るが馬にとっては微々たるもので大したことはない。そのあと、しばし休ませる。
人の治療にも悪い血を抜くため、瀉血(しゃけつ)というものが古来からあります。
古来のものは出血多量の危険があり、そのような治療法は衰退したが、今では吸い玉という治療が時々見かけます。
吸い玉は血液を吸い寄せるだけなので全く出血はしない。時々、相撲を見ていると関取の背中に赤い丸模様を見かけるあれです。
ハリをすると血が出るときは多々あります。すぐ止まりますが。
やはり、アスリートのパンパンな筋肉の場合はハリをうつと血が出やすい傾向にあります。
彼らは練習量が多く、筋肉の内圧が高まり、ハリをさすと血が出やすくなると考えられます。
聞いた話では、馬の場合はハリを刺すとブクブクとガスが出てくるらしいです。人間では絶対ありえませんが。いったい、どのような成分なのかとても興味深いです。この気体が痛みの原因物質だとすると人間の鍼治療も筋肉内の悪いガス抜きをしているのかもしれません。